学校法人聖公会盛岡こひつじ学園理事長赤坂徹先生のページです! |
≪2023年10月・11月 合併号へ≫ |
クリスマスおめでとうございます キリスト教に関連した行事にはクリスマス、イースター、バレンタインデー、ハロウィンなどがありますが、お祭り騒ぎやセールスで使われているのは残念です。この中でもクリスマスは今から二千年程前にイエス様がベツレヘムで誕生されたことを記念して世界中がお祝いをしています。盛岡聖公会(教会)、仁王幼稚園、聖パウロ幼稚園にとっても大切な行事の一つです。お子さん達が演じる聖劇では、天使から羊飼い達にマリア様のもとに神の子が生まれたことが伝えられました。遠い国から博士達が大きな星に導かれベツレヘムに向い、羊飼いたちが羊と共に飼葉桶で眠るイエス様に会いに行く様子が再現されます。一生懸命練習して、真剣に取り組む子どもたちの様子を見るのを本当に楽しみにしています。クリスマスに関連した行事をご案内します。お出かけ下さい。 2023年クリスマス礼拝のご案内
12月19日(火)9:15から仁王幼稚園クリスマス礼拝:盛岡聖公会 10:30 祝会:アートホテル盛岡 12月20日(水)10:00から聖パウロ幼稚園クリスマス礼拝・祝会:聖パウロ幼稚園 12月24日(日)14:30から日曜学校合同クリスマス礼拝・祝会:盛岡聖公会・仁王幼稚園 17:00から歌による夕の礼拝(クリスマス・イヴ礼拝):盛岡聖公会 キャンドルに点灯してクリスマスの聖歌を歌い、聖書日課が読まれます。 12月25日(月)10:30からクリスマス大礼拝:盛岡聖公会 クリスマスは世界に平和をもたらす行事として続けられてきました。これまでも戦争をしている国々が話し合ってクリスマスの間だけでも戦闘をやめようと「クリスマス休戦」を設けることがありました。盛岡聖公会では世界平和の実現のために以下のような祈りをささげています。
世界の平和のための祈り 今、戦争、紛争、争いのうちにある国や地域の人々、生活の困難や不安を抱え、家族や友人を失い、居場所を失っているすべての人々のため、ことにパレスチナとイスラエル、ウクライナ、ミャンマー、スーダンなどに一日も早い平和が実現し、人々に対して必要な支援が行われますように。正義と平和の神よ、わたしたちは平和のために、そして武器が置かれますよう祈ります。明日を恐れるすべての人々に、あなたの慰めの霊が寄り添ってくださいますように。平和や戦争を支配する力を持つ人々が、知恵と見識と思いやりによって、み旨に適う決断へと導かれますように。そして何よりも、危険にさらされ、恐怖の中にいるあなたの大切な子どもたちを、あなたが抱き守ってくださいますように。平和の君、主イエス・キリストによってお願いいたします。 アーメン
新年明けましておめでとうございます。今年こそ良い年でありますようにお祈りします。 ☆新型コロナウイルス感染症とインフルエンザが流行している年末・年始の過ごし方 1.色々な年代の人達とお付き合いしましょう。 これまでの交流が少しずつ戻ってきました。出かけることができない時は、お祖父さん、お祖母さん、おじさん、おばさん、いとこなどの親戚の子ども達、学校の友達にはテレビ電話や年賀状で、「明けましておめでとうございます。」とご挨拶しましょう。ご家族がそろって遊べるゲーム、トランプ、双六などを楽しみましょう。寒いからと家の中に閉じこもることなく、3密を防ぎながら人込みではマスクを付けて、スキー、スケート、そり遊びなどの外遊びをしましょう。自宅に戻ったらうがい、手洗いをしましょう。年中行事ですが、年始参り、初売りなどの人込みは避けましょう。 2.生活リズムを守りましょう。 ご家族が集まることで生活リズムが崩れて、遅く寝て、遅く起きることにならないようにしましょう。食べ過ぎや生ものを食べて肥満になったりお腹をこわしたりしないように気をつけましょう。生活リズムが乱れると便秘などの体調不良が出てきます。
★デジタルメデイアの生活への影響とその対策 コロナ禍で飛躍的に進んだデジタル化の波は社会環境や生活環境のみならず学習環境にも大きな変化をもたらしています。日常に欠かせなくなっている便利なSNS(Social Networking Service)を理解し、子どもへの影響、メリットとデメリットを知り、どう向き合っていくかについて公益財団法人小児医学研究振興財団では令和5年度web市民公開講座「SNS(Social Networking Service)と子どもの健康」を開催して、その実態と対応が提示されました。東北大学加齢医学研究所教授の瀧靖之先生による「子どもたちの健やかな脳発達のために〜脳発達とデジタルメデイアの影響〜」の一部を抜粋して紹介します。 1.デジタルメデイアの使用状態(内閣府平成29年度青少年のインターネット利用実態調 9歳以下の低年齢層について保護者を対象とした調査によると、利用頻度は2歳まで62.5%、3〜4歳で73.5%、5〜6歳で81.7%、9歳まで全体として74.4%でした。利用時間は5時間以上が5.3% 、4〜5時間が6.3%、3〜4時間が13.5%、2〜3時間が24.7%、1〜2時間が27.6%、1時間未満が19.6%であり、その目的は動画が93.4%、ゲームが60.6%、勉強が36.6%でした。 2.ゲームやスマホの直接的、間接的な影響 1)直接的な脳、身体への影響 @注意力や集中力の異常:ゲームプレイの時間が長いほど、脳の発達が遅れる可能性、実行機能、動機づけ、記憶に関する認知機能に障害があります。 A依存行動:好奇心から情報を探索する行動が進み、報酬ホルモンであるドーパミンが放出されます。報酬系を作動させるのは期待感ですが、この期待された事が解決されると、興味が失せて次の行動に向かってしまいます。 Gaming disorder(ゲーム症、ゲーム障害):ゲームやスマホを止められなくなった状態が12か月の続くと診断されます、幼少児期は進行が早いので、全ての症状が当てはまっていて重症になれば、より短期間でも依存症とみなします。 ・ゲームをする衝動が止められない。 B不安、抑うつ症状:SNSで取り残される恐怖やいじめから、常にチェックしないと不安になり、睡眠の質を低下させることが明らかになっています。利用頻度と自尊心の低さ、孤独感の高さと強い関連が認められます。
2)間接的な機会喪失による脳、身体発達への影響 @
運動:有酸素運動により脳由来の神経栄養因子の濃度が上昇し、記憶に関わる海馬の神経を促進させます。SNSに熱中して運動することが疎かになっています。 A
食事:SNSに熱中するあまり、家族そろってゆっくり食事することが出来なくなり、食事の量が少なくなってしまいます。 B
睡眠:SNSによって睡眠時間が短くなり、ぐっすり眠ることが出来なくなります。睡眠時間が長い子のほうが記憶を司る海馬の体積が大きかったことから、脳の発達からも睡眠が非常に重要です。 C
コミュニケーション:SNSの利用に加えてコロナ禍の影響として、感染を防ぐために外出しない、運動しない、マスクを着用して顔の表情、眼や口の動きが見えないなどの非言語的なコミュニケーションが出来なくなっています。 3.ゲームやスマホへの依存状態をどのように解決するか 特に抑制系が発達していない思春期までは利用時間を制限することしかありませんが、非常に難しいです。目安として睡眠、運動、会話、勉強などに支障がない範囲に留めましょう。例えば食事に3時間、睡眠が7時間(幼児では9時間)、学校生活が6時間(幼児では4時間)とすると、残りの8時間をどの程度デジタルメデイアに使われ、必要とされる運動、会話、自宅での勉強(幼児では親・同胞と遊ぶ時間)が出来るでしょうか。対面による交流する機会を増やすことで依存状態を解決できると考えられています。就寝前1時間はスマホの操作を控えないと、睡眠の時間と質を保つことが出来ません。理想的にはデジタルメディアに興味を持つ前に、自然や屋外活動、音楽や絵画などの芸術活動に興味を持たせるようにしましょう。大人は子どもの前で必要以上に(楽しそうに)スマホを操作してはいけません。デジタルメデイアのメリット、デメリットを理解したうえで、利用時間を決めましょう。 |